お部屋メンテナンスガイド
入居中のお部屋の設備で故障や不具合で不便を感じるなどお困りになりましたらまずはこちらの「ハンドブック」をお読みください。
簡単な修理方法や日々のメンテナンス方法また指定保険加入者専用の連絡先などご入居者様のお困りに状況に応じた最適な対処方法をわかりやすくご説明しています。
はじめに
設備故障の修理はメンテナンス専用コールセンターへご連絡ください。
設備の故障で修理が必要となった場合、必ずメンテナンス専用コールセンターへご連絡ください。
お客様自身で他の業者へ修理を依頼した場合、発生した料金は修理の内容を問わず、全額お客様のご負担となります。
※補修・修理については早急に対応いたしますが、当社および業者(メーカー等)の休日、営業時間、スケジュールの都合等により、ご希望の日 時に訪問が出来ない場合がございますのであらかじめご了承ください。
また、故障の前には前兆がありますので、完全に機能しなくなる前に早めのご連絡をお願いします。
入居期間中の長短に関わらず、修理の内容によってはお客様のご負担となります。
入居中の設備等の不具合について一部を除いて無償で修理をさせていただきます。但しお客様のご負担になる場合もございますので下記をご覧ください。
お客様のご負担となる費用
●カーテンレールの破損・変形、ライナー紛失による交換
●玄関ドアの鍵の破損、紛失等による修理・シリンダー交換
●窓ガラスの割れ・ヒビによる交換(原因を問わず)
●室内の消耗品の交換・修繕費用
電球・蛍光灯・ヒューズ、リモコン・インターホンなどの電池交換、水道パッキンの交換、その他消耗品等
●メンテナンス不足・過失による設備の修理・交換
換気扇の回転不良、排水管の詰まり、エアコンホコリによる故障、その他メンテナンス不足・過失等
●故意・過失による汚損・破損
天井・壁クロス・床・畳の故意・過失による汚損、換気不足によるカビの発生、その他の故意・過失による汚損・破損
●故障や損傷を知りつつ放置したことで悪化した場合の修理・交換費
善管注意義務(善良なる管理者の注意義務)とは?
借主の故意・過失や通常の使用方法に反する使用など、借主の責任についての考え方として、たとえば民法第400条があります。民法第400条では、他人のものを借りている場合、借主は契約してから契約終了時に物件を貸主に明け渡すまでの間は、相当の注意を払って物件を使用、管理しなければならないという意味のことが規定されております。これを「善良なる管理者の注意義務」といい、一般には略して「善管注意義務」と言います。
水道
Case.01 蛇口から水が漏れる
蛇口から「ポタポタ」と水が漏れているのは、蛇口の中のゴム素材のパッキンが交換の時期となっています。
※パッキンは現在使用しているサイズと同じ物をお使いください。
※シングルレバータイプはカードリッジ交換となる為、メーカー対応になりますので「コールセンター」へ連絡をしてください。
【パッキン交換の手順】
①メーターボックス内、もしくは1F共用部分にある止水栓(バルブ)を閉じる。
②上部ビスをプライヤーなどで外す(左回り)。(※ハンドルがプラスチックのキャップタイプはドライバ-でキャップを外します)
③蛇口ハンドルの下のカバーナットをモンキーレンチで外す。
④内部をピンセットなどで取り出し、三角パッキンやコマパッキンを新しいものに交換する。
⑤外した時と同様に元に戻す。
※直らない場合は「コールセンター」へ連絡をしてください。
Case.02 蛇口から赤水が出る
赤い水はサビが水に交じっていることが原因です。
しばらく水を流し続ければ解消します。
【赤水が出た場合の対処方法】
●築年数の経った建物では水道管のサビが水に混じることがあります。この場合はしばらく水を流し続ければ解消します。
入居直前や長期不在の後も水を使う前にしばらく流してください。
※直らない場合は「コールセンター」へ連絡をしてください。
排水(キッチン・浴室・洗面)
Case.01 台所・浴室・洗面の水が流れにくい
水が流れないといった排水に関する不具合は、排水管の詰まりが原因です。まずは、排水口の清掃と市販の薬剤散布を行ってください。
※清掃不足が原因の詰まり等の修繕費用は全額入居者様負担になります。
【排水口の清掃方法】
●排水口のフタを外し、フタは割り箸などの先の細い物で網目をきれいに清掃。その他、排水口の中に入っているワントラップを外し、排水口に市販の薬剤を散布する。
※直らない場合は「コールセンター」へ連絡をしてください。
トイレ
Case.01 トイレの水が止まらない
放水レバーを動かしてもトイレの水が止まらない。といった場合、タンク内に不具合の可能性が多くあります。タンク内の点検を行ってください。
タンク内をチェック!!
□タンク内のゴム弁を持ち上げるアームが引っ掛かり、チェーンが絡まったりしていないか?
□チェーンが外れたり、切れたりしていないか?
□浮玉の止まる位置がオーバーフロー管より高い位置にないか?
□浮玉がどこかに引っ掛かっていないか?
□トイレの洗浄剤(固形タイプ)をご使用の方はゴムフロートバルブ部分に洗浄剤が残っていないか?
(ゴムフロートバルブ部分と排水弁の間に洗浄剤が挟まっていないか確認してください。)
※直らない場合は「コールセンター」へ連絡をしてください。
Case.02 トイレが詰まってしまった
トイレはトイレットペーパー以外の物を流すとすぐに詰まってしまいます。詰まった時はラバーカップを使用して詰まりを取り除きます。(詰まった時に無理に水を流すと溢れ出し水漏れの原因になります。)
※一度に大量のトイレットペーパーを流したり、それ以外の紙や異物を流しての詰まり等の修繕費用は全額入居者様負担になります。
【トイレ詰まり解消手順】
①止水栓をドライバーで回し水を止める。
②ラバーカップを排水口全部を塞ぐように押し付け、勢いよく手前に引く。
③この作業を数回繰り返す。
詰まりが取れれば水位が下がります。
バケツで少しずつ水を流して流れを確認しながら作業してください。
※直らない場合は「コールセンター」へ連絡をしてください。
インターホン
Case.01 インターホンが鳴らない
インターホンはコンセント式と電池式の2タイプがあります。まずはお部屋のインターホンのタイプを確認してください。
項目をチェック!!
□電池式の場合、電池の交換をする。
□コンセント式の場合、一度外してからコンセントを差し込む。
※直らない場合は「コールセンター」へ連絡をしてください。
ドア
Case.01 玄関ドアの閉まりが悪い
玄関ドアの閉まる速度の不具合は、速度調節ネジを調節をするだけで簡単に解消できます。
【玄関ドアの開閉速度の調節方法】
●ドライバーで調節ネジを右に回すとドアの閉まるスピードが遅く、左に回すと早くなります。調節ネジが2つある場合は、下部(または右側)はドアが閉まり始まる速度、上部(または左側)はドアが閉まる直前の速度を調節できます。調節は前述の並びで行い、後者の方がスピードが遅くなります。また上下、左右の調節弁は逆の場合もあります。シールや刻印をご覧ください。尚、ドアが重い場合は潤滑油を注いでください。
※直らない場合は「コールセンター」へ連絡をしてください。
Case.02 室内ドア・クローゼットのがたつき
室内ドアの開閉の不具合は、ビスや速度調節ネジの調節をするだけで簡単に解消できます。
【室内ドアの開閉の調節方法】
●室内ドアの開閉が悪い場合はドアに調節ネジがあるかを確認してください。調節ネジをドライバーで左右に回すとドアが前後、左右、上下に動きます。調節方法は①上下の固定ネジを締め直す。②次に調節したいネジで調節。③最後に固定ネジで締め直す。(ドアの種類により、左写真と異なる場合もありますが方法は同様です。
●室内ドアのレバーハンドルのがたつきは取り付けてあるビスを締め直してください。
※直らない場合は「コールセンター」へ連絡をしてください。
ブレーカー
Case.01 玄関ドアの閉まりが悪い
ブレーカーが落ちるのは、いくつかの電気製品を同時に使用した時などの電力オーバー、もしくは漏電によるものです。まずは分電盤をご確認ください。
※分電盤は玄関、台所、脱衣所、廊下等の上部に設置さてれいます。
分電器をチェック!!
※直らない場合は「電力会社」へ連絡をしてください。
東京電力カスタマーセンター TEL.0120(99)5556
給湯器
Case.01 お湯が熱くならない
お水がお湯にならない、または温度が上がらないといった場合は給湯器の不具合を調べるために、ガスコンロで点検を行ってください。
ガスコンロをチェック!!
【給湯器の復帰手順】
①全てのガス器具を止め、元栓を閉める。(屋外メーター元栓も!!)
②メーター復帰ボタンをしっかり押す。(赤ランプが再び点滅)
③3分程待ち、赤ランプが消えていれば使用できます。
※直らない場合は「コールセンター」へ連絡をしてください。
Case.02 水・お湯が出ない(凍結)
冬場になると早朝に水やお湯が出ないといったことが給湯器の凍結が原因で起こります。屋外の給湯器下のパイプに40℃前後のお湯をかけてください。
※日中、気温の上昇と同時に水・お湯がでます。
※直らない場合は「コールセンター」へ連絡をしてください。
エアコン
Case.01 エアコンの効きが悪い
エアコンの不具合は日々のメンテナンス不足が原因の場合が多くあります。まずは、本体や室外機の清掃を行ってください。
※メンテナンス不足による詰まり等の修繕費用は全額入居者様の負担となります。
項目をチェック!!
□ブレーカーC(10ページ参考)のエアコンブレーカーを「切」にしてから「入」にする。
□リモコンの電池の交換をする。
□室外機のファンの上に物を置いていないか確認。
□フィルターの掃除、その他ホコリ清掃。
※直らない場合は「コールセンター」へ連絡をしてください。
Case.02 エアコン本体から水が漏れる
エアコン本体から水が漏れるのは、使用時に通常は外に伸びているドレンホースから排出する水が、使わない時期にホース内に入ったゴミ詰まりによりエアコン本体から溢れて漏れてしまうことが主な原因です。
※アロマキャンドルをエアコンを使用すると蝋成分がドレンを詰まらせますのでご注意ください。
項目をチェック!!
□ドレンホースのホコリの清掃をする。(掃除機などで吸い取る)
□フィルターの掃除、その他ホコリ清掃。
※直らない場合は「コールセンター」へ連絡をしてください。
お部屋のご利用方法とメンテナンス
床について
床のキズやへこみは、家具等の重量物によって集中的に力が加わったり、イスなどを引きずったりすると起こります。
●キャスター付きのイス・家具のご使用は避けてください。
(やむおえずご使用の際は、カーペットなどを敷いてください。)
●イス、テーブルの脚部分にはゴムキャップや布でカバーをしてください。
(特にイスなどは引いた際にキズとなります。)
●タバコ等の焦げ跡は修復不可能ですのでご注意ください。
床(フローリング仕様)のヒビ割れは湿度や温度変化によって起こります。直接温風など当てないようにし、また床に水分が掛からないようにしましょう。
●電気カーペットの使用はできるだけ避けてください。
●温風ヒーターは温風が床表面に直接当たらないようにご注意ください。
●窓などからの雨水の吹き込みにご注意ください。
●観葉植物など鉢底には必ず受け皿をご使用ください。
●使用後の湿った浴室マットなどの放置にご注意ください。
●過度な水拭きでの清掃は避けてください。
壁について
部屋の内壁の穴・へこみ・キズは壁に集中的に力が加わると簡単にできてしまいます。(→石膏ボードにクロスが貼られている一般的なお部屋)少しの配慮で十分に防ぐことができます。
●釘・テープ・接着剤は使用しないでください。
●荷物の搬入出は養生シートなどで壁面を保護してください。
●家具等は壁面より少し離し通気に心がけてください。
エアコンについて
エアコンは定期清掃が必要です。特にフィルターはこまめな清掃をしないと故障や悪臭の原因となります。
●フィルターはこまめに掃除してください。
●シーズンはじめは窓を開けて試運転を行ってください。
●シーズンはじめはドレンホースの清掃を行ってください。
●市販のエアコン消臭スプレー等をご利用ください。
●エアコン清掃(有料)をご利用ください。
※指定の場所以外に原則取り付けはできません。
(配管・電源のない部屋に取り付け希望の際はご相談ください。)
結露防止について
結露は室内外の温度差が大きい時に含まれる水蒸気が冷たい面に触れて水蒸気になったものです。
結露はカビの発生源になり建物を傷めます。
結露を防止するためには風通しをよくして換気を行い、室内環境を適切に維持しましょう。
●サッシや窓ガラスについた水滴はこまめに拭き取ってください。
●暖房中は部屋どうしの温度差をあまりつけないでください。
●室内に洗濯物を干すことは、結露だけでなくカビの原因にもなります。温度の高い時はなるべく控えてください。
●雨天や多湿時等、換気で湿気を調節できない時には除湿器やエアコンの除湿運転を利用し調整してください。
結露の原因となる要因
○調理、炊飯
○洗濯機、乾燥機
○風呂、シャワー、洗面
○室内園芸、花瓶、水槽
○室内洗濯干し
○喫煙
○解放型燃焼器具(ガス・石油ストーブ等の使用が禁止されてる場合があります。)
※結露が発生しているにも関わらず対策を怠り、カビ、シミ等が発生した場合、ご入居者の責任となり、退去の際に補修等の費用が発生しますのでご注意ください。
換気について
湿気を防ぐために、晴れた日には窓を開けて通気をよくし、押入れの襖やクローゼットの扉も定期的に解放しましょう。
●押入れは下にスノコを敷き、空気が対流しやすいようにしてください。
●タンス等、家具は壁面より10㎝程離し家具裏面の通気に心がけてください。
水蒸気の多い浴室やキッチンでは、窓を開けて換気扇を回すなど充分な換気をしましょう。
●サッシの上部に換気框がついている場合は、必ず開けておいてください。
ガス給湯器について
燃焼釜内の凍結による破裂を防ぐため、冬季凍結防止機能がついています。ご入居中は分電盤のブレーカーを切らないでください。
●冬季凍結防止機能が作動しているため、電盤のブレーカーを切らない。
●やむおえず、凍結しお湯が出ない場合、屋外の給湯器下部パイプに40℃前後のお湯をかけてください。
水漏れについて(室内)
基本的に浴室以外は防水工事をしておりません。
水をはじめ液体を床にこぼすと階下へ水漏れをおこす恐れがあります。そうすると階下の入居者へ迷惑をかけるだけでなく、損害賠償の負担も生じてしまいますのでご注意ください。
室内で水漏れが起きた場合は、上下階の水使用状況と漏水状況を確認し、コールセンターへご連絡ください。
●浴槽や洗濯機に水を入れたままの外出は避けてください。
●トイレタンク内の洗浄剤は便器の表面を傷つけ、詰まりや漏水の原因になりますのでご使用はお避けください。
●洗濯機の排水ホースは排水口にしっかり固定してください。
●エアコンのドレン管は2階以上の場合、地上まで下げるかバルコニーの排水口直接排水できるよう設置してください。
●浴室・キッチン等の排水口を定期的に清掃し、水が溢れ出ないようにしてください。
●全自動洗濯機等、給水ホースを蛇口に取り付け自動で給水を行うものは、洗濯機使用以外は必ず蛇口を閉栓してください。
(水圧で給水ホースが外れ水漏れの原因となります。)
●バルコニーは水の扱いに注意を払い、排水口が詰まらないよう定期的に清掃をしてください。
●上階から水漏れの場合、上階のご入居者にまずは確認してください。不在の場合は上階の部屋の水道メーター部にあるコックを閉めてコールセンターへご連絡ください。
トイレ・キッチン・浴室について
水廻りは詰まりや悪臭、換気扇等、設備の故障などトラブルが多くおこります。定期的なメンテナンスを行い使用上のルールを守りましょう。
キッチン
●排水口には油・残飯を流さないでください。
●ディスポ―ザーを取り付けないでください。
●吊戸棚には重量物や食器類を入れないでください。
●蛇口に洗浄器を取付ける際は、取り外した器具を保管し、退去時には元の状態に戻してください。
●換気扇は3ヶ月に1回、電源を切った上、油汚れ・ホコリを中心に清掃を行ってください。
浴室
●十分な換気と清掃をしてください。(カビ発生を防ぐ)
●排水口は毛髪で詰まりやす為、ネットやシールを使用し毛髪・ゴミが排水管に流れないようにし、目皿・トラップはこまめに清掃しましょう。(悪臭も防ぎます)
トイレ
●トイレットペーパー以外の紙、ペットの糞は絶対に流さないでください。
●一度に大量のトイレットペーパーを流さないでください。また、ペーパーは【大】で流してください。
●換気扇は3ヶ月に1回、電源を切った上、通気部のホコリを中心に清掃を行ってください。
※清掃不足での器具の故障・交換費用は入居者様の自己負担となります。